愛犬とのコミュニケーション

犬とのコミュニケーションはしつけにつながりますが、一般的に犬とのコミュニケーションというと「撫でる」「遊ぶ」「ブラッシングする」など、何となくやっていることが多いでしょう。
しかし、犬とのコミュニケーションの仕方を少し変えるだけで、よりしつけがやりやすくなります。

一つ目は、「アイコンタクトをとる」。
アイコンタクトは、犬との絆を深くするための重要な第一ステップです。
犬と目を合わせると、気持ちが通じやすくなるため「好き」という気持ちだけでなく、悪いことをしたときに「それはダメ」ということも伝えられるようになります。
このアイコンタクトができるようになると、犬との心の距離も近くなりますし、しつけをするのも容易になります。
ただ、アイコンタクトをする際は気を付けなければいけないこともあります。
本来、動物というのは他者と目が合うと「敵意」や「不快感」を覚える習性があります。
よって、基本的に動物は他者と目が合った場合は目を逸らし、敵意がないということをアピールします。
アイコンタクトができるのは、それなりに信頼関係が築かれてからです。

二つ目は、「抱っこをする」。
犬を抱っこするというのは、小型犬の場合は特に行われやすい行為です。
ただし、きちんとした抱き方を知らずにやると、警戒されるだけでなく、犬に負担を与えてしまいます。
ですから、きちんとした抱き方を覚えておくようにしましょう。

最初に、犬を抱っこする際は正面からではなく、横から抱き上げるようにしてください。
正面から行くと、どうしても覆い被さる感じになりがちなので、犬は威圧感を覚えてしまいます。
また、犬には鎖骨がないため、脇の下から手を入れて抱っこするというやり方も関節を痛めるおそれがあるのでNGです。
犬の体重が、きちんと腕に乗っかるよう、下から支えて抱っこしてください。
ダックスフンドなど胴長体型の犬であれば、なるべく地面と平行になるようにしましょう。
正しく抱っこができれば、犬に安心感を与えられるので、子犬のうちからマスターしておくべきです。