成犬の愛犬をしつけし直すことは可能?

愛犬のしつけに適した期間は子犬の間だけ、成犬になってしまうとしつけは難しいと考える人もいるでしょう。しかし、信頼関係を築くことができれば成犬と言われる年齢になった犬であっても、しつけをすることが可能です。しっかり教えれば、最初に教えたルールを変更するしつけのし直しもできます。

成犬になってからのしつけで重要となるのが、褒めることです。大きくなれば、子犬の時よりも人の言葉を理解しやすくなっているのではないか、悪いことをした時に大きな声で一喝すればいうことを聞いてくれるのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、大声で叱るしつけは愛犬の感情を逆撫でしやすく、余計にいうことを聞かなくなる可能性が出てきます。悪いことをした時に叱る場合は、声のトーンを落として短い言葉で叱るようにすると良いでしょう。
成犬は色々な言葉を理解していると考える人もいますが、犬が理解できる単語は平均で89語と言われています。大きくなったからといって、長々と文章で説明をしても犬は理解できないことが多いだけでなく、説明の間にも集中力が途切れ何故叱られているのかすら分からなくなることがあります。そのため、成犬であっても叱る時には短い言葉でスパッと叱ることが大切です。

成犬へのしつけで、叱る以上に大切にしておきたいことが褒めることです。ちゃんとできた時にはしっかりと褒めることを意識しておけば、犬はストレスなく新たなルールを覚えていくことができます。さらに、褒められる度に幸福感を感じるだけでなく、飼い主への信頼度も上がりやすくなります。
そんな褒めるしつけをする時にも重要となるのが、タイミングです。犬が自分のした行いを覚えていられるのは、大体数秒から十秒程度で、1分も立てば何を下か覚えていないことが多いものです。個体差はありますが、記憶できる時間を過ぎてしまうと、どうして褒められたか分からない状態になります。そのため、褒める場合も、その場で大袈裟に褒めることを意識しておくことがおすすめです。